ravideの食育=食表現『間と言葉を丁寧に扱おう【人的環境が最大要因】』
2025-05-19
体験・体感 → 五感を用いる間を持つ → 体験・体感に言葉を添える → 問いかける → 思考する間を持つ → 表現・共有・共感・多様性・気づき…
このプロセスを大切にしたい。
保育の中で、子どもたちが「感じ」「考え」「表現する」力を育んでいくためには、間と言葉の扱いがとても重要です。
その土台となるのは、物的な環境だけでなく、人的環境=かかわる大人のあり方です。
「どうだった?」「どんな〜?」を大人の口癖にしよう
口癖によって習慣が生まれ、習慣によって人は変わる。
日々の何気ないやりとりの中で、大人が問いかけの言葉を丁寧に使い続けることで、子どもたちは「自分の気持ちや感じたことを言葉にしていい」と感じられるようになります。
大人の役割
- 新たな問いを問いかけ続ける
- 共感的共有を支える
- 興味関心を途切れさせない、間の繋ぎ方を提案する
子どもたちの探究心を引き出し、深めていくには、大人の存在が不可欠です。大人はファシリテーター的な役割をもち、活動の合間やちょっとした場面の「間」を活かすことで、子どもたちの気づきや言葉が生まれていきます。これはまさに保育オペレーションの工夫です。

例:レンコンクレープ:生地、トッピング、全てがレンコンからできている
- テーブルごとに焼く順番決め
- 順番が決まったチームから焼く
- 順番が決まったら食材パーツを観察する
- 生地を冷ましている間に食材の観察
- 焼き、観察を終えたら、チップとキャラメリゼ味見
- 生地が冷めたチームから盛り付けはじめる
焼く・観察する・冷ます・味見する… こうした間の一つひとつに「五感を用いる体験」があり、「言葉を添える」場面があります。
年齢による提案
□ 0〜3歳
- 子どもたち自身の言語表現を大切にする。模倣でも、誰かと同じ言葉でも、その子がした表現は、その子の言葉、個性。一人一人の言葉を尊重し、大切にしよう。
- 非言語コミュニケーション(ノンバーバル・コミュニケーション)を大切にする。【表情・しぐさ・身振り・手振り等】子どもの一挙手一投足へ関心を向ける。
- 体験を通して言葉を獲得することも重要である=体験体感に言葉を添えることで、生きた言葉を獲得する。
□ 4〜5歳
- 同じ言葉にも一人一人の思考がある。それを共感的に共有しよう。
例:「おいしい」→ どんな風においしいのか?(同じものを食べた時でも)何がおいしかったのか?味なのか、食感なのか、香りなのか、自分たちで作ったからなのか?
「苦い」という子どもにとって一見否定的な言葉も、好きな苦さ、嫌いな苦さなのか、どんな苦さなのか?
○ 問い続けるヒント:5W1Hを活用しよう
- when:食べる前の香り?口に入れた瞬間?噛んでいる時?飲み込んだ時の喉越しと香り?できたて熱々な時?少し冷めた時?
- where:この料理、食材はどこで作られたもの?この料理、食材のどこが好き?
- what:なに味が美味しかった?何を組み合わせるとよかった?
- why:それはなんでだろう?
- how:どのように作ったらそうなったんだっけ?

○ さまざまな視点から深めよう
- 強弱:味わいを強弱で表現!まるで音楽♪
- 濃淡:味わいを濃淡で表現!まるで絵画♪
- 感情:食べた時の気持ちの動き
- 好み:大嫌いから大好きまでのグラデーション
- 発見:気づき!驚き!不思議!
- 予想:どんな味がする?調理したらどうなる?
- 想像:食材の特徴から自由な発想で想像してみよう!
**「間」と「言葉」**をどう扱うかによって、子どもの学びの深さは大きく変わります。
そしてその鍵を握っているのは、人的環境。
大人の関わりが、子どもたちの世界を広げていくのです。
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