名曲に学ぶ「食表現」 Lucky Kilimanjaro『Drawing!』
ravideの「食育=食表現」の思考を見事に歌いあげている、名曲を参照しながら食育、特に今回は「表現」について考えていきたい。その名曲とは、「ラッキリ」の愛称で親しまれる、6人組のバンドLucky Kilimanjaro(ラッキーキリマンジャロ) の歌う『Drawing!』です。
「世界中の毎日をおどらせる」という思いから、ダンスミュージックを通して「表現」ということの本質に触れている。そこから、食表現の本質を探っていく。

「芸術は才能だとかいう
ステレオタイプが街をモノクロにしてる描けるかどうかは求められてない描きたいかどうかだ どうかだ
学校の成績が低かったとかどうでもいいことを言い訳にしないで表現の先にある君を怖がらないで見せてよ」
食育は「教育」だとかいうステレオタイプが、食育をつまらなくしている。食育は「遊び」だ!「食べるかどうか」は求めない。学校の成績を気にするように、好き嫌いをなくし、偏食を改善するために、食育をするのではない。食育自体が楽しく、面白く、価値のある「遊び」であることが重要なこと。食材、調理過程、調理器具、買い出しや話し合い、食を通した営みの中で「自由に表現し合うこと」を最大限に尊重する。興味関心、思考の動きは一人一人さまざまに異なる。子どもたち自身が「食べたいかどうか」、興味関心から食欲をそそられ「食べずにはいられない」提案をデザインする。それがravideの食表現。結果的に、大人が求めずとも、「好きが増えることで」、偏食が改善されていく。
「閃いた歪なアイデア
未完成のまま焼き付いてさ
同じ日々のその真ん中に違和感を残して離れない
ペン先を空で踊らせてさ
君だけの名画を浮かべたら
生まれたての感情をインクに思いついたまま線を引くよ
Try to drawing! Try to drawing!
Try try try to drawing! Try to drawing!」
食を通した「科学体験」「アート体験」の中で「いいこと思いついた!」というアイディアの閃きを大切にする。そこでは「正解」や「正しさ」よりも「思考」「発想」「創造」「探究」「表現」することこそが重要なこと!栄養素がどうとか、そんな知識伝達的なことではなく、感覚と感性を通して感じ取れることから、体験を深めていくことが最も重要なことだと考える。
「芸術は高尚だとかいう
ステレオタイプが君を窮屈にしてる
額縁の外で踊る君を怖がらないで見せてよ」
食育について、大きなこと、難しいことをやろうとすることが、取り組みを窮屈にして、単発的、イベント的な取り組みにしている。今ある、多くの人がイメージしている食育の額縁の外にある食育をravideは提案し続ける。「なにをするかより、どのようにするか」が大切。生産者さんや仲卸業者さんと連携することでよい食材を用意し、複数のねらいを持ち、問いかけと対話を通して子どもたちの思考を誘い、感覚を働かせ興味を誘う提案と、関心を深める間の持ち方を提案する。怖がらずに一緒に挑戦してみてほしい。
「閃いた歪なアイデア
未完成のまま焼き付いてさ
同じ日々のその真ん中に違和感を残して離れない
ペン先を空で踊らせてさ
君だけの名画を浮かべたら
生まれたての感情をインクに思いついたまま線を引くよ
Try to drawing! Try to drawing!
Try try try to drawing! Try to drawing!」
今はまだ「未完成」でいい。いや、ずっと未完成でいるからこそ「楽しみ続けられる」のかもしれない。同じように見える日々の中で、旬と出会い、味覚を踊らせ、自分だけの味わい方を見つけたら、生まれたての新鮮な感情を、誰かと表現し合い分かち合う食卓に楽しみが生まれる。
「食は楽しむもの」ということを真剣に考えた時に、「食を遊ぶこと」が見えてくる。
単なる栄養補給ではなく、ただ生き延びるための行為でもなく、食を「楽しみごと」として捉えられる、この豊かな時代だからこそ。この営みが続いていくために、「健やかなおいしさを選び取れる人」が増えていくことを願っている。食を楽しみ、人生を楽しみ続けられる人が育っていく食育=食表現を多くの子どもたちへ届けたい!これが私たちの「表現」。誰かに踊らされるのでもなく、自分たちの意志で踊り続ける。
そして、提携する園や生産者さん、協力企業さんが増えるほどに、誰かと共に踊ることほど楽しいことはないと実感しています。みなさんに心からの感謝を込めて今回のブログを締めます。いつも本当にありがとうございます。
今だけravideの食育=食表現を1回、無料で試すことができます!実践園の見学も随時受け付けています!ぜひお気軽にお問い合わせください。