子どもたちと地域をつなぐ「ravide-art(ラビアート)」

2025-06-05

~ARTを通して社会とつながる、真の「遊び」の再発見~

子どもたちの「遊び」は本当に自由だろうか?

今、都市に住む多くの子どもたちは、整えられた環境の中で日々を過ごしています。
教育的に配慮された玩具、サービスとしての遊び場、スケジュールで管理された習いごと。

けれど、ふと立ち止まって考えてみたくなります。

「与えられたものだけで遊ぶ世界に、本当に自由な遊びはあるのだろうか?」

大人が「良かれ」と思って提供するものがあふれることで、子どもたちの遊びは逆に制限されていないでしょうか。
「偶然」や「自由」、「遊び尽くす体験」が、失われてはいないでしょうか。

「ravide-art」が目指すのは、“真の遊び”の再定義

私たち《ravide》の思考を基に構想している「ravide-art(ラビアート)」は、
地域と園、子どもたちと社会がART(廃材遊び)を通じてつながる、新しい遊びの提案です。

これは単なるリサイクル活動ではありません。
本来、廃棄されるはずだったものとの「偶然の出会い」=廃材を「人」という自然界に暮らす生き物が生み出す「自然物」であるとして捉え直す試みを通して、子どもたちが自然の中で自然物を用いて、創造性、探究心を働かせ、遊び尽くす体験を人の営みに循環の一部としてデザインするような提案です。

社会の営み、日々の生活の中で、毎日生じる「ゴミ」を、「自然物」として捉え直すこと。

例えば、飲食店で使う食材、お花屋さんに並ぶ品種の移り変わりによって出てくる「廃材」の種類は季節によって移り変わる。言い換えれば「旬の廃材」があると言える。それはまさに「自然物」と捉え直すことができるものなのかもしれない…

日本ならではの思考として「もったいない」という言葉と価値観が取り上げられることもありますが、社会資源であることの実感は得にくく、大人の問いかけも「お金がかかっているから」ということの、もったいなさのニュアンスが小さくないのではと思います。
「もったいない」から少しずつ使って遊ぶということではなく、ゴミを自然物として捉え直すことで「もったいない」からこそ、すべてを自由に使い、遊び尽くす。
そんな体験の中で、子どもたちは思考力・表現力・発想力を自然に育んでいきます。

【仕組み】地域と園をARTでつなぐ

○地域のお店と連携

対象は、地域にあるあらゆるお店(飲食店・スーパー・お花屋さん・電気屋・自転車屋など)。

  • 保育園とお店を行き来する廃材BOXを設置
  • BOXにはお店のロゴやメッセージを掲載(協賛として)
  • 廃材の「元となった商品や業種」について子どもたちに伝えることで、地域社会やお店を知るきっかけに
  • ただの「廃材」ではなく素材との出会いに「ストーリー」が生まれる

つまり、ただのゴミが「遊び道具」になり、「広告媒体」になり、「地域貢献」にもなるのです。

地域社会を支え盛り上げる、中小企業や個人店などと意識的に繋がりを持つことで、子どもたちは「地域社会で生きていること」を実感でき、園は本当の意味で地域社会に根付くきっかけを得る。


○保育園・幼稚園へはサブスクで毎週配達

  • 各園に専用の廃材コーナーを設置
  • 毎週1回、地域から集まった廃材を配達
  • 月額定額のサブスクリプションで導入も簡単

これにより、画材や遊具を「買う」から「集めて活かす」へ。
画一的な教材では得られない、偶発的で多様な遊びが日常に生まれます。

子どもたちは、そのときそこにある廃材から自由に発想を広げ、
**「遊び尽くす経験」**を重ねていきます。


「真の遊び」から生まれる学びとつながり


“遊び”という文化的・創造的活動と地域社会をつなげることを目指しています。

それは、単に環境問題へのアプローチにとどまらず、
子どもたちが社会と出会い、未来をつくる小さな一歩になると、私たちは信じています。ゴミで遊び尽くした経験を持った子どもたちが大人になった時、これまでにない新しいアイディアが生まれるのではないかと想像しています。


「遊び」を通して、社会とつながる

「ravide-art」はまだ構想段階ではありますが、
遊びを起点に、子どもたちと社会、保育園と地域、家庭と環境がつながる未来を見据えています。

  • その地域で生じるゴミから「地域ならではの遊び=価値」を生み出す。
  • ゴミを通して地域社会に触れ、人と出会う。
  • 遊び、造形表現を、自由に深めていく機会と場をつくる。

子どもたちが「遊び尽くせる環境」をつくっていきたいと考えています。


地域の皆さま・園の皆さまへ

ご意見・ご関心をお聞かせください

この取り組みは、地域の皆さまや保育・教育関係の方々と一緒につくっていくものです。
まだ立ち上げ前の段階だからこそ、さまざまな声をいただきながら、よりよい形にしていきたいと考えています。

ご興味を持ってくださった方、ぜひご連絡ください。
一緒に、未来の遊びと学びのかたちを育てていけたら嬉しいです。

今だけravideの食育=食表現を1回、無料で試すことができます!実践園の見学も随時受け付けています!ぜひお気軽にお問い合わせください。